ShiNoBooks_01

- シャームのマイルーム -'



シャーム: えと…この論文は情報部…こっちは…メディカル…
シノブ: ≪えーと、ここで良いのか?シャーム居るかー?シノブ'さんだぜー≫
シャーム: っと…来たね…鍵空いてるからはいいていーよー!!
シノブ: あいよ、んじゃシツレーしますよっと
シノブ: ウイース。…おお、なんか重厚な雰囲気の部屋だな
シャーム: いらっしゃい…まぁ自室と論文とかまとめてるのを
シャーム: 兼用してるからねぇ
シノブ: 医療関係だったか。大変そうだなー
シャーム: まぁね…でも、僕のやることだから…
シノブ: ま、夢に向かって邁進してるのは良い事だ。そんなシャームに、シノブさんからのプレゼントだ
シャーム: ・・・え?
シノブ: ナウシズ名物…って訳でもないんだが。
シノブ: ペロリーメイトの各種フルーツ味だ
シャーム: あ、ありがとう…?
シノブ: (よいせと、テーブルに箱をおき)
シノブ: あ、食うならのみモンとあわせた方がいいぜ。喉乾く系だからな
シャーム: …ぱっさぱさになりそう…ほら、こっちだよ
シノブ: …へぇ。
シャーム: ここが、僕の故郷、三番街…
シャーム: 開発の止まった廃墟の街…
シノブ: 開発が止まったー…って事は、もう手をつけられないわけか。
シャーム: もうずっとね…
シノブ: でも、アソコに住んでる奴等も居るんだろ?
シャーム: いるよ、あそこに僕のママもいる…
シャーム: 闇医者だけどね…
シノブ: ――流れは止まっても、動き続けるモノはある、か。
シノブ:シャームが医療関係の分野を先行してんのも、お袋さんの影響か?
シャーム: んー…そうだけど、そうでもない
シノブ: ン、んん?そうなのか… [漫符: 汗1]
シャーム: …僕の家も、複雑だからねぇ
シノブ: ま、その辺は深くつっこまねえさ。ハッハッハ
シャーム: やめといた方がいい、僕も受け入れきれてないし
シノブ: 藪つつく趣味はねえさ。安心しろ
シノブ: 誰にだって、踏み込まれたくない場所のひとつやふたつ、あるもんだしな。
シャーム: アハハ…そうだねぇ…
シノブ: 過去も大事だが、それよりも大事なのは今と先さ。なんでまぁ、アレだ…
シノブ: お前さんの分野に協力できるかどうかはわからねーが、それ以外で協力できる事がありゃ、言えよ?



シャーム: …死んだ人を探してって言っても?
シノブ: お前さんが本気で望むならな。
シャーム: …やめとく
シャーム: 殺したいから探して、なんて言えないし
シノブ: …ク
シノブ: ッハハハハ!! 随分と物騒な理由だな?
シャーム: …まぁね
シノブ: 復讐か?…っても、死んでるのか、その探し相手。
シャーム: 死んでる、データ上はね
シノブ: データ上は、か。…なら真偽はわからねぇって所か
シノブ: [アクション: 和服待機]
シャーム: …復讐ではない、とも言えない
シノブ: … … …。 [カットイン: 無言, 横]
シャーム: けど、もうこれ以上被害者を…出しちゃいけない
シャーム: …僕らだけで、抑えなきゃいけない…
シノブ: …ハァ、やっぱりこういう縁の元に生まれちまったのかね、俺ァ。 [漫符: ため息] [アクション: 呆れる]
シャーム: …あはは、まぁ依頼はしないよ…
シノブ: …あのなぁ。深い事情まではわからねえがよ
シャーム: …?
シノブ: んな思いつめた顔して、そこまで決意してるってのに、「はいそうですか頑張って下さいね」なんざできねーの、俺は。
シャーム: …苦労しそうな性格だね…
シノブ: 性分さ。もう手の施し用がねえな! [アクション: 大笑い]
シャーム: …はぁ
シャーム: それが、父親でも?



シノブ: 言った筈だぜ。お前さんが望む限り、協力するってな。それに――
シノブ: 万一、生死・場所がわかったとして…
シノブ: どうするかはシャーム、お前さんだ。…違うか?
シャーム: …死ぬかもしれないよ?踏み込むと
シャーム: それだけ厄介な奴もいる…知るだけで標的になるかもしれない…それでも?
シノブ: (微かに、口の端を釣り上げ)
シノブ: なぁに…『慣れてる』さ。
シャーム: …シノブ'さんも、血の気が多いねぇ
シノブ: これも、性分だな。アッハッハ
シノブ: 自分が狙われてる分にゃ、別に構いやしねえさ。俺が堪えられねえのは…
シャーム: …
シノブ: 俺の知ってる奴が、俺のしらねぇ所で居なくなったりしちまう事さ。
シャーム: …知ってるタイプだなぁ…
シノブ: あーあ、いつからこんな節介焼きになったのやら。損な役回りだぜ、ったく。 [アクション: 準備運動]
シノブ: (言葉とは裏腹に、酷く嬉しそうに笑んで)
シャーム: …厄介事、好きなんだねぇ
シノブ: バカ言え、厄介事なんざでぇッ嫌いだよ。面倒事もな。ご免被るって奴だ [アクション: 否定]
シャーム: 自分から突っ込むくせに?
シノブ: ま、なんだ…

シノブ: ――ソイツを放っておくのは、 [カットイン: 通常, 横]
シノブ: もっとご免だ。そんだけの理由さ。

シャーム: …治す薬も…ないしね
シノブ: 正しく処置なしって奴だ [漫符: 笑い線]
シャーム: …はぁ…
シノブ: あんだよー… [漫符: 汗1]
シャーム: …じゃあ探偵さん、依頼と行こうか
シノブ: 聞きましょうか、クライアントさん?
シャーム: 十年前、研究所事故で死亡したとされる、生物学者、バース・シャームの捜索
シノブ: バース・シャーム、ね。
シャーム: 金額は…言い値で出すよ
シャーム: …一応、執事さんにも…頼んであるし、情報部に知り合いが…いるし…頼んでるけど…ね
シノブ: アルフレッドさんだっけか。他にもチームのメンツで情報共有してるのはいるのか?
シャーム: 僕の正体を知ってるのは…師匠だけ
シャーム: 情報も、執事さんだけ…
シノブ: ま、おいそれと話せる内容じゃねえしな。



シノブ: わぁったよ。とりあえず執事サンと情報共有してそっからかね…
シャーム: …ふぅ…ま、執事さんのとこにもっと詳しいのが…いるから…
シノブ: しっかしまぁ、ブシドー探偵事務所の第一依頼が、まさかこんなハードなモンだと思わなかったぜ。 [漫符: 汗1]
シャーム: …やめるなら構わないけどねぇ
シノブ: 何、任された以上はキッチリこなすさ
シャーム: …そ
シノブ: さて、そうときまりゃ行動せなにゃな。
シャーム: …情報の漏えいには、注意してよ?
シノブ: (ニヤリと)その辺は重々承知してるぜ
シャーム: …ならいいけど…はぁ…案外…追いつめられてるのかなぁ…
シャーム: …人でもないくせに…
シノブ: 気負いすぎは宜しくねえな。只でさえ論文やらで忙しいんだろ?
シャーム: …あれは僕の勝手だもの
シノブ: だとしてもだ。こーいう時は気分転換するのが一番だぜ
シャーム: …そうね
シノブ: つーわけで、オラ。行くぞ
シャーム: はい?
シノブ: 行動はちょいと後回しにして、カフェだよ、
シノブ: カフェ。甘いモンでも食って気分転換だ。
シャーム: え、え…?
シノブ: 何呆けた顔してんだ。ホレ、早く準備!!
シノブ: 心配すんな、シノブさんの奢りだ!
シャーム: ひゃい!
シノブ: \外でまってっからなー/
シノブ: (言いつつ、部屋から退室)
シャーム: …か、勝手すぎる… [漫符: 汗1]
シャーム: …行くか…はぁ


ホ・ソ・ク


  • 最終更新:2017-04-25 01:41:21

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