Machinery or Killer

夜の闇には色々なモノが住む
魑魅魍魎の類から、人斬り、そしてキラーマシーンが・・・


アトリウス: #夜のオフィス街。人影少ないこの街を闇から闇へと移る様に進む人影。小脇に何か箱のようなものを抱えていて
アーデルハイド: ……さって、ね。だいたいこの辺か。復帰早々リハビリだって重たいの押し付けてきやがってもう
アーデルハイド: #暗闇と光の入り混じる空間に紫煙を吐き出しながら、移る人の影に視線を合わせては外し、何かを探す素振り
アトリウス: #人影は人目につかなそうな場所を選んで脇に抱えた箱を降ろし、その箱のスイッチを入れて軽く溜息を吐く
アトリウス: 昨日は待ち伏せ受けるし・・・ ホントに博士のトコの情報機密、大丈夫かしら・・・? #起動しはじめる箱を見つめつつ呟いて
アーデルハイド: ……当たりを引くのも早いか。情報部様様。はー…ヤンナルネ
アトリウス: #箱はやがて、小さく電子音を立てると起動完了した事を示すランプが点灯し、その姿は周囲の景色に溶け込み見えなくなる
アトリウス: よし、今日の最後のポイントも無事完了っと。すんなり帰れそうね、今日は #安堵の溜め息を吐くと、立ち上がり周囲を見回す
アーデルハイド:[アクション: 挨拶]
アーデルハイド: ……ねぇ。ヤんなるとおもわない?こういう身内を漁る仕事ってサ
アトリウス: ・・・なによ、やっぱりいるんじゃないの #溜め息と共に吐き捨てるように呟く
アーデルハイド: 餅は餅屋って地球じゃいうらしいじゃない。ステルスのプロは探し方も暴き方も知ってるものよ
アーデルハイド: #手のひらサイズの端末。岩結えるスマートフォン型の専用機器を向けて差し出す
アトリウス: なによ・・・ バレバレだったんじゃないの・・・ #差し出された端末の情報を流し見し、溜め息を吐く
アーデルハイド: 困ったことにね、バレバレなのよ
アーデルハイド: で、ですね。確保なりなんなり、しなきゃいけないってことになってるんだけど
アーデルハイド: どうしたらいいとおもう?
アトリウス: ・・・はぁ? ワタシに聞くの? それ・・・ #一瞬の間の後、アーデルの方へ顔を向ける
アーデルハイド: できたら白旗あげてくれりゃ、角が立たないいい終わりになると思ったんだけど
アトリウス: 白旗ねぇ・・・ 餅屋にしては甘味専門なのかしら?
アトリウス: それとも、味方が来るまでの時間稼ぎかしら?
アーデルハイド: ……そりゃあなた、よりにもよってじゃない。相手がさ、こういうのだと。初めてじゃあないけど
アトリウス: ・・・? #言葉にきょとんとした雰囲気で応じ
アトリウス: あぁ・・・ そういえば、昨日のヒトも同じような事言ってたわね・・・ #昨日戦った金髪に褐色肌の女性の姿を思い出して
アーデルハイド: ……まぁ、いいわ。せめて一合。それでケリつける
アーデルハイド: #暗がりから秘かに鳴る、鍔を切る音
アトリウス: 大した自信ね・・・ いいわ。昨日は昨日で不完全燃焼だったし。発散させてもらうわ
アトリウス: #言うやいなや、いくつかのタリスがアトリウスの背後から上空へと飛び立ち二人を中心に隔離空間を形成する
アトリウス: 隔離空間展開完了、これで多少暴れても問題なし・・・ さてと、それじゃさっそく始めましょうか!
アーデルハイド: やる気ねぇ…人の気も知らないでさ
アトリウス: ワタシの事知ってるのかしら?
アトリウス: でも残念ね、ワタシは貴女の事は知らないもの!
アトリウス: #言い終わらぬうちに背面のタリスからアーデルに向けて、闇の腕(イル・メギド)が左右から襲い掛かる
アーデルハイド: #煙草をぴん、と指ではじき、そのまま突撃。地面スレスレに駆け抜け、すり抜けざまの一閃。狙うは首
アトリウス: コイツもカタナ!? #剣閃を横っ飛びで躱すものの、なびいた髪が幾筋かはらりと宙を舞って
アーデルハイド: …とらせちゃーくれないか。なら、腰据えてやるしかないわねェ……それと。#残心しながら納刀。シアンの瞳で見据える
アーデルハイド: 人の顔覚えてなさそうなのが結構クるわ
アーデルハイド: さってどう斬る、か……
アトリウス: そう簡単にはやらせてあげないわ、まだやる事はあるんだもの #背後からタリスが二つ上空に飛び出すと、赤い光を灯す
アトリウス: #アーデルハイドの眼前に赤いフォトンが急速に集い収束。次の瞬間そのフォトンは爆音と火炎を撒き散らして(ラ・フォイエ)
アーデルハイド: #咄嗟にしゃがみ込む。爆炎を潜るように、足を狩るような軌道で刀を投擲する。ヒエンツバキ
アトリウス: っ! カタナを投げた!? #予想外の行動に反応が遅れ、後ろに飛び退こうとするも切っ先が右足をかすめ鮮血が溢れて
アーデルハイド: #前髪をいささか焦がしながら、ブーメランのように戻る刀を追いかけて掴み、そのまま二連撃。サクラエンド零式
アトリウス: さっきまではやる気なかったような発言してたヒトのする攻撃じゃないわね! #剣閃二つを左右から割り込んだタリスが
アトリウス: #氷の盾(ナ・バータ零式)を展開し弾く、金属が氷の上を滑る耳障りな音が辺りに響いて
アーデルハイド: 仕事は仕事だもの。#効果がないと見るや否や、盾をけって後ろに下がる
アトリウス: 違いないわ。仕事は仕事、ワタシもその考え方嫌いじゃないわ #氷の盾を解除した二つのタリスは白く輝き、左右交互に
アトリウス: #レーザーのような光の槍(ラ・グランツ)をアーデルハイド目掛けて連射する
アーデルハイド: #くるりくるり、とターンを描きながら紙一重で光槍をかいくぐり、いつのまにか納めた刀を抜刀、衝撃波を見舞う。ハトウリンドウ
アトリウス: くっ・・・ #ぎりっと唇を噛むと、衝撃波の脇をすり抜けるようにアーデルハイドへ向け低い体勢のまま迫り、足を刈るような
アトリウス: #スライディングでアーデルの足元を掬おうとする
アーデルハイド: あァら?ちょっと予想外だわ。#ビットの反撃を予想してたのか、意外にもあっさりと足元を掬われる
アトリウス: アレに頼るだけじゃないの・・・よっ! #地面に手をつき体勢を整えながら、アーデルハイドの少し上を睨む。
アトリウス: #睨んだ先に現れる巨大な火球(イル・フォイエ)がアーデルハイドに圧し掛かろうとする
アーデルハイド: そういうのやめてくれないかなぁ……? そういうことされるとさ
アーデルハイド: 楽しくなってきちゃうんだよね
アーデルハイド: #崩れて地に伏せた体制のまま、鞘の下げ緒に足を引っかけ、振り回すように刀を抜き放ち、機械状のブーツで柄を挟み
アーデルハイド: #バック転するように斬り上げ、火球を斬る
アトリウス: あの状態から斬るとか・・・ 冗談でしょ? #斬り裂かれ霧散していくフォトンを見ながら口の端を引き攣らせて
アーデルハイド: ……言ったっしょ。楽しくなっちゃうってさ。仕事は仕事だけど、闘争は私のライフワークでもあり趣味でもあり――
アーデルハイド: そこに愉悦を見い出し、求むるは、人だけの特権ぞ。たった一つのこの命、闘いの悦楽に委ねずなんとする
アーデルハイド: ……なんて、いっちゃってりしてね。そこんとこ解ってると、思ったんだけどな。私がこういうキャラだってさ
アトリウス: 闘争に愉悦を見出し、闘いの悦楽にその命を委ねる・・・か
アトリウス: アナタはきっとワタシを・・・うぅん、ワタシの身体の持ち主を知っているのね
アトリウス: でも、ごめんなさい。ワタシは貴女を知らない・・・ それにワタシ・・・
アトリウス: 貴女みたいな、闘いに喜びを見つけるタイプってだいっきらいなの! 
アトリウス: #吐き捨てるように叫ぶと後ろに飛び退き距離を取る
アーデルハイド: ……あらそう
アーデルハイド: #大きく、何かを落ち着けるように深呼吸。ゆっくり目を開く
アーデルハイド: ……じゃ、こっちも吹っ切るわ。五体満足でって思ってたけど、この際だから
アーデルハイド: 達磨か、いっそ首だけにしてから持ち帰ることにするわ
アーデルハイド: #ジャケットを脱ぎ捨てる。人工皮膚の継ぎ目が見えるスタイル。何かを排出するかのようにラインが光る
アトリウス: 良かったわね、踏ん切りがついて・・・
アトリウス: じゃあ私も本気で行く。博士には怒られちゃうかもしれないけど・・・ #腰のポーチから
アトリウス: #アンプルを取り出すと、一度深呼吸した後に自らの首筋にそれを躊躇なく打ち込む
アトリウス: #空になったアンプルを投げ捨てると、脱力したように僅かに前屈みになる
アトリウス: #次の瞬間、身体に不思議な紋様が浮かび上がると同時に「周囲のエーテルが消失」する
アーデルハイド: なるほど、それが現象の原因か。エーテルを不活性化させるのか、それとも食らったか
アーデルハイド: まぁいい。やることはかわらん。何一つな。互いに踊り狂って果てるだけよ
アーデルハイド: #声のトーンが変わる。低く響く、獣じみた顔と共に
アトリウス: 目標捕捉・・・ #輝きを増し、今までより機敏な動作を見せる複数のタリスが一瞬でフォトンをチャージ
アトリウス: #タリスは大小様々な大きさのカマイタチを周囲に放つ、アーデルハイドを含め隔離空間内の様々なモノを斬り裂こうとし
アーデルハイド: #抜刀。鋭く、荒らしく振り抜き、自身の周囲に剣による風圧を発生。小さなカマイタチを相殺し、大きいものは威力を削ぐ
アーデルハイド: #体に受けるものはそのままに。衣服とアスファルトを白い血液で染める
アトリウス: 集い、圧し潰せ #いつの間にかアーデルハイドの頭上に現れた帯電したタリス。それは電磁場(ゾンディール)を展開する
アトリウス: #引き寄せるのはアーデルハイドだけではなく、先程のカマイタチで斬り裂かれた標識、鉄芯入りの電柱、ガードレールなど
アトリウス: #吸い寄せられればそれらの瓦礫に磨り潰されるだろう
アーデルハイド: 小細工を
アーデルハイド: #引き寄せられる瓦礫に飛び移り、コンクリートや金属片で体をかすらせながら、弓を取り出し、真っすぐタリスに向かって射貫く
アトリウス: #矢で貫かれたタリスは即座に機能を停止、電磁場に引かれていた瓦礫は地面へと墜落。もうもうと土埃をあげる
アーデルハイド: #食い込んだガードレールの破片を引き抜き、投げ捨てる
アトリウス: 闘いに小細工も正々堂々もない。その場にある全てで相手を「潰す」 #近くに駐車していた車の下で爆発が起こり宙を舞う
アトリウス: 闘いは楽しむものじゃない、ただ相手をねじ伏せるのみ #宙に浮いた車を再び爆発が襲い、アーデルハイド目掛けて飛んでく
アーデルハイド: そうかそうか。では
アーデルハイド: #飛来してきた車を微塵に刻み
アーデルハイド: 貴様の流儀に合わせてやろう
アーデルハイド: #皮膚のパーツラインからフォトンと熱があふれ始める。外気との温度差で立ち上る陽炎
アーデルハイド: 私の力と愉悦で、ねじ伏せてやる
アーデルハイド: #指をパチンと鳴らす。抜刀、刹那、異常な鋭さと速さと力で、周囲の何もかもを微塵にして、2cm角程度の破片に変えてゆく
アトリウス: なっ・・・! #身に迫る死の領域に、全力で逃れようと背後へ飛ぶ
アトリウス: #そしてアーデルハイドの行方を塞ぐように、いくつものタリスが巨大な氷の壁を張り巡らすも、その悉くがその力の前に何も
アトリウス: #なかったかのように砕かれ、空中を逃れるアトリウスへ死が迫る・・・
アーデルハイド: #斬撃の嵐のさなか、首元を掴まんと手が伸びる
アトリウス: グぅッ・・・! #避けきれず首元を掴まれれば、その腕に両手をかけ引き剥がそうとする
アーデルハイド: …ようやく
アーデルハイド: #掴んだ腕が嫌な音を立てて軋み、しかし力づくで引き寄せる
アトリウス: はな・・・せ・・・ #苦しそうな声をあげながら抗おうとするも、その身は容易く引き寄せられ
アーデルハイド: ――つかまえた、わ。#そのまま顔を寄せ、唇を重ねる
アトリウス: !!?? #重なる唇。息苦しさも忘れて動きが止まる
アーデルハイド: #抱き寄せながらそのまま重ね、名残惜しそうに離す。いたずらっぽい笑みと共に
アーデルハイド: …どうよ、押しつぶしてやったわ。愉悦でたっぷり
アトリウス: き・・・きさまぁっ!!!
アトリウス: #怒声をあげ拳を振り上げようとするも、頬をつぅっと一筋の涙が零れる
アーデルハイド: ……案外、身体のほうは覚えてるみたいよ
アトリウス: くっ・・・ #腕で涙を拭うも、涙は後から後から溢れ出て
アーデルハイド: #途端に、掴んでた腕から力が抜ける。負荷がかかりすぎたらしい
アトリウス: #よろよろと離れる様に、アーデルハイドから一歩二歩と下がって
アーデルハイド: …あらまぁ無茶しすぎたかしら、そりゃそうか
アトリウス: ダメだな。闘いを続けようにも、カラダが言う事を聞かぬ・・・ #すぅっと引くように身体の紋様が薄れ、消えていく
アーデルハイド: ……ま、向こうもそういう感じかしら。#かろうじて立ってはいるが、四肢の力はすでになく
アトリウス: ・・・ワタシには貴女とこの身体の持ち主の事についてわからない。けれど・・・ごめんなさい、まだ返すわけにはいかないの
アトリウス: この計画が終わったら、ワタシが責任持って必ず返すから・・・#タリスが集まり、背後のバックパックへと格納される
アトリウス: ごめんなさい・・・ #再び謝罪の言葉を呟きながら、その身を翻し走っていく
アーデルハイド: ……はー #ぺたん、としゃがみこむ[アクション: 座る3]
アーデルハイド: こりゃー……困ったわねェ……
アーデルハイド: ……まー、つきあうしか、ないか

  • 最終更新:2018-10-02 03:08:59

このWIKIを編集するにはパスワード入力が必要です

認証パスワード